居合道
居合道とは戦国時代の武術家、林崎甚助重信公を祖とした武術・抜刀術を武道としたものです。
新潟県剣道連盟居合道部会新潟支部は「泰山は土壌を譲らず」の言葉を集まりの礎とし、老若男女を問わず多くの人が自分を高めることができる居合道を目指しています。
そして全日本剣道連盟制定居合道と夢想神伝流居合道を正しく伝える活動を行っています。
夢想神伝流とは
夢想神伝流とは大正から昭和にかけて最後の剣聖と謳われた中山博道先生が興した居合道流派です。
居合道新潟支部
前支部長 教士八段 故 大津憲養先生 の言葉より
『泰山は土壌を譲らず、故によくその大を成す』
「史記」李斯伝より
「泰山は土壌を譲らず」の泰山とは中国の名山で高く大きな山の代表として使われています。
泰山はどんな土くれでも、受け入れてあのように崇高に高くそびえ立っている事から、大人物という者は、どのような人々の意見にも耳を貸し、良いことは積極的に取り入れていくものだという例えに引用されています。
居合道の稽古を重ね己を磨き、居合道を通じたご縁により様々な方同士のつながりが広がっていくことで泰山はより大きくなっていくでしょう。
大津憲養(教士八段)先生儀、病気療養中のところ令和二年五月二十五日に永眠いたしました。(享年六十八歳)尚、葬儀は五月二十八日に四十九日法要は七月十二日に昨今の状況を鑑みて親族のみ執り行われました。ここに慎んでお知らせ申し上げますとともに、生前受け賜りましたご厚誼に心より御礼申し上げます。
新潟支部の歴史
故 大津憲養先生(旧姓:橋本)の父である橋本昌直先生が二十歳の頃、刀剣研師になられ東京で行われた「刀剣会」に出席されたとき、中山博道先生(剣道・居合道・杖道の範士)と出会い、有信道場にて内弟子として居合道を始められました。
中山先生の師事のもと修行し続けて約十年、夢想心伝流奥義を極められた橋本昌直先生は鹿島神伝直心影流 十六世宗家剣道範士 伊藤精司先生と出会われその立会いのもと、中山先生より夢想心伝流居合道免許皆伝が許されました。
そして月日が経ち、新潟へ戻られた先生は居合道愛好の士を数名集め「音なし会」と名付け門人たちと稽古をし続けておりました。 昭和30年 新潟県居合道連盟が結成され、橋本昌直先生は初代会長として長い間勤めておりました。師範としてもなお新潟県の居合道発展に尽力され、昭和50年には新潟県知事からスポーツ功労賞を授与されました。それから新潟県で居合道が広まり、そして今では、大津憲養先生の指導のもと新潟支部として今でもたくさんの会員と盛んに稽古が行われています。
こころの砥石 より
故 中山博道先生(剣道・居合道・杖道 三道 範士)